
等位接続詞 (FANBOYS)と従位接続詞の違いとは?一番シンプルな解説
英語における接続詞
英語の接続詞は単語 (word)、句 (phrase)、そして節 (clause)をつなぐために使われます。接続詞の中には2つの独立節 (independent clause)を結びつけるものもあります。
ちなみに独立節とは簡単に言えば「単体で完全文として機能する語のまとまり」のことを指します。
2つの独立節を、接続詞や他の適切な表現無しに繋いでしまうとその文は文法的に誤りになります。たとえば次の文は文法的に間違っています。
× I have to study for TOEFL, I have to prepare for my university application.
この文が間違っているのは、2つの独立節がカンマだけで繋がっているからです。これはよくあるミスの一つで comma splice や run-on と呼ばれています。
この文を正しい形にするには接続詞を加える必要があります。この場合には、たとえば and がいいでしょう。
I have to study for TOEFL, and I have to prepare for university application.
なお、以下で詳しく説明しますが英語の接続詞は大きく分けて2種類が存在します:
- 等位接続詞(coordinating conjunctions)
- 従位接続詞(subordinating conjunctions)
| 種類 | 働き | 接続詞の例 | 使い方 | 例文 |
|---|---|---|---|---|
| 等位接続詞 | いわゆるFANBOYS接続詞。文法的に対等な語・句・独立節をつなぐ。 | for, and, nor, but, or, yet, so | 2つの独立節を、コンマ+接続詞でつなぐときに使う | I had to finish my homework, so I stayed up late. |
| 従位接続詞 | FANOBOYS以外の接続詞。従属節を独立節につなぐ | because, although, if, when, while, since, unless | 独立節と従属節を繋ぐときに使う。 | Although I was tired, I kept studying. |
それぞれ使い方や役割が微妙に異なるため、違いを理解することで文法的に正しく接続詞が使えるようになります。ネイティブであっても間違えやすいポイントなので丁寧に確認していきましょう!
2種類の接続詞
先ほども紹介した通り、英語の接続詞は大きく2種類に分けられます。
- 等位接続詞(coordinating conjunctions) は、FANBOYS という語呂で覚えられることがよくあります。for, and, nor, but, or, yet, so の頭文字を並べたものですね。等位接続詞で2つの独立節をつなぐときはその接続詞の前にカンマを置きます。
- 従位接続詞(subordinating conjunctions) は従属節をつくり、それを独立節につなぐ働きをします。簡単に言えばFANBOYS (等位接続詞)以外は従位接続詞と考えてもらっても構いません。代表的なものには because, although, if, when, while, since, unless などがあります。従位接続詞を使う場合、コンマを置くかどうかは従属節が文のどこに置かれているかによって決まります。
説明だけで見るとややこしそうですが、実際には以下のルールで考えると分かりやすいです。
- 等位接続詞(FANBOYS)が2つの独立節をつなぐときはカンマを接続詞の前に置く
- 従位接続詞の場合は文の構造によってコンマの有無が決まる
=> 従属節が先に来るときは独立節の前にカンマを置く
=> 独立節が先に来るときはカンマは不要
では等位接続詞と従位接続詞の違いをより詳しく見てみましょう。
等位接続詞 (Coordinating Conjunction, FANBOYS)とは?
海外の教育では等位接続詞は FANBOYS という語呂で覚えられることが多く、これは以下7つの接続詞の頭文字を並べたものです。
- For
- And
- Nor
- But
- Or
- Yet
- So
このうち for は前置詞として使われることもありますが、ここで扱うのは接続詞としての for です。接続詞 for は because に近い使われ方がされ、主に理由を導きます。あとで具体例を見てみましょう。
等位接続詞は、語、句、独立節 をつなぐことができ、2つの独立節をつなぐときはその接続詞の前にカンマを置きます。
今まで接続詞の前にカンマを置くかどうかに迷っていた人もいると思いますが、FANBOYSを使って独立節をつなげるときには原則として接続詞の前にカンマを置きます。
等位接続詞 (FANBOYS) を使った例文
She didn’t answer the phone, for she was in a meeting.
- 第1独立節: She didn’t answer the phone
- 第2独立節: she was in a meeting
この文は2つの独立節から成り立っています。そして等位接続詞 for がそれらをつないでいるため、for の前にカンマが置かれています。
ここでの for は意味としては because に近く、理由を表しています。ただし、等位接続詞 (FANBOYS)なので接続詞の前にカンマが必要です。
他の例文も見てみましょう。
He didn’t apologize, nor did he offer any explanation.
- 第1独立節: He didn’t apologize
- 第2独立節: did he offer any explanation
(通常の語順では he didn’t offer any explanation)
2つ目の独立節は少し不自然に見えるかもしれませんが、これも文法的には合っています。nor の後ろで倒置が起きています。
もとの形は he didn’t offer any explanation です。英語では否定の意味を持つ表現が文頭に来ると、助動詞が主語の前に出る「倒置」が起こることがあります。
この文では否定の意味を持っているのが nor なので、助動詞 did が主語 he の前に出ています。同じ否定の意味を持つ not も使われなくなります。
ここでの nor は、意味としては and not に近く、前の否定文にさらに否定の内容を付け加えています。これもFANBOYSなので接続詞の前にカンマを置かなければいけません。
では最後にもう一つ別の例文を確認してみましょう。
The task was difficult, yet everyone remained calm.
- 第1独立節: The task was difficult
- 第2独立節: everyone remained calm
この文も2つの独立節が等位接続詞 yet によってつながれています。そのため yet の前にカンマが置かれています。
ここでの yet は対比を表しています。前半では「課題は難しかった」と述べられていますが、後半では「それでも全員が落ち着いていた」という、意外な結果が続いています。
対比なので意味合い的には but に違いですが「それでもなお」のニュアンスを含むのが等位接続詞 yet になります。
従位接続詞とは?
もう一つの接続詞が従位接続詞です。
簡単に言えば FANBOYS 以外のほとんどの接続詞は従位接続詞だと考えることができます。正しい英語を使う上ではこの認識で十分です。
従位接続詞は、従属節をつくるために使われます。
ちなみに従属節とは、それだけでは完全文として成り立たない節 (clause)で、独立節と結びつく必要があります。
等位接続詞と違い、従位接続詞では必ずしもカンマが必要になるわけではありません。カンマを置くかどうかは、従属節と独立節の順番によって決まります。
前にも見た通り、従属節はそれだけでは完全文になれないため、必ず従属節の前後どちらかに独立節が置かれます。
- 独立節+従属節 の順番ではカンマは不要
- 従属節+独立節 の順番では2つの節の間にコンマを置く
特に、従属節が文頭に来る場合のカンマは、フォーマルな英文ではほぼ必須と考えてください。置かなくても意味が通じることはありますが、文法的に不安定で、少なくとも標準的で丁寧な書き方とは言えません。
もちろん表現技法としてあえて省かれることはあります。ただし、テストやフォーマルな英語では必ず置くものとして覚えておくべきです。
従位接続詞を使った例文
I stayed home because I was feeling sick.
- 独立節: I stayed home
- 従属節: because I was feeling sick
節 (clause)とは、いわゆる五文型の要素 (主語、動詞、目的語、補語)を持っている単語のまとまりを指しますが、これらを含んでいたとしても単体で完全文として成り立つかどうかは場合によります。
たとえば because I was feeling sick はSVCの形にはなっていますが、単体では完全文として未完です。 文頭に because が付いているせいで、別の独立節がなければ完全文として完成しません。
さて、上の文は独立節と従属節がくっついて一つの完全文になっています。従位接続詞 because が従属節をつくり、独立節の内容に対する理由を示しています。
この文では独立節の後ろに従属節が来ているためカンマは不要です。
別の例文を見てみましょう。
Although the task looked simple, it took much longer than expected.
- 従属節: Although the task looked simple
- 独立節: it took much longer than expected
この文では、従位接続詞 although が従属節を導いており対比を表しています。前半では「その課題は簡単そうに見えた」と述べられていますが、後半では「実際には予想よりかなり時間がかかった」という異なる結果が続いています。
この文では従属節が先に来ているため独立節との間にカンマが必要です。この場合のカンマは、フォーマルな英文ではほぼ必須となります。
