
新形式TOEFL Speaking Sectionの効果的な練習方法と練習問題
新しくなったTOEFL スピーキングセクションの詳細、勉強方法はこちらのページで詳しく紹介しています!時間がありましたらぜひ!
全く別物になってしまったスピーキングセクション
新しくなったTOEFLスピーキングセクションは2つのパートに分かれています。
- Listen and Repeat
- Take an Interview
正直なところ、最初のListen and Repeatはスピーキング能力を確認しているのかな?という疑問があります。このパートでは短い発話を聞いた後で、聞いたままオウム返しすることが求められます。果たしてこれは話す能力をチェックできているのでしょうか…。どちらかといえば短期記憶のテストでは、という気がします。
とは言うものの、TOEFLが求めているのであればその通りにテストを受けるしかありません。テストの方法は少し気になりますが、ハイスコアを狙うということであれば新形式になって歓迎できる部分は多いかもしれません。
特にスピーキングセクションは非英語圏の受検者にとっては鬼門だったため、新形式になり取り組みやすくなった印象です。実際、Listen and RepeatもTake an Interviewも正しい方法で対策すればいいスコアを取ることも難しくはないと考えています。
このページではスピーキングセクション各パートの効果的な対策方法と練習問題のリソースを紹介しています。
スピーキングセクションは最後に対策!
ちょっと意外かもしれませんが、スピーキングセクションの対策は一番最後にするべきです。リーディング、リスニング、ライティングに不安があるのであれば、まずはそれらの対策からスタートするべきです。
これは感覚や経験則からくるアドバイスではなく、人間が語彙文法表現を覚えるメカニズムに基づくものです。そもそも語彙や文法はReceptive vocabulary (受動語彙)と Productive vocabulary (産出語彙)の2つに大別することができます。
受動語彙とは「読んだり聞いたりした時に理解できる語彙」で、産出語彙とは「話す時、書く時に使える語彙」を指します。TOEFLは4技能が試されるテストなのでこのバランスが非常に重要です。
では受動語彙と産出語彙はどのように増やすことができるのでしょうか?
受動語彙の一部が産出語彙に
応用言語学や心理言語学では「受動語彙の一部が産出語彙に移動する」と言われています。つまり、自然に正しく使える語彙というのは急に増えるのではなく、読んだり聞いたりして理解できる語彙の一部が、実際に使える表現になっていきます。
そのため、最終的な産出語彙の量を増やすためには、まずは受動語彙を伸ばすことが効果的です。これがスピーキングばかりしても英語がそれほど伸びない原因です。
スピーキング練習は自分の使いやすい表現を更に流暢にできる、というメリットはありますが、新しい表現を覚えたり、受動語彙と産出語彙を増やすには効率が悪いです。
受動語彙についてはリーディングの方が効率が良く、産出語彙についてはライティングが効果的です。

スピーキングは流暢さを高めるために重要ではあるものの、それはある程度の語彙文法の蓄積がある上でないと効果は薄いです。実際、TOEFLスピーキングセクションではカジュアルな表現ばかりを使うと点数がゴリゴリ削られていきます。
流暢さはあるけどスピーキングセクションのスコアが伸び悩んでいる人はこれが原因の可能性が高いです。
Part 1: Listen and Repeat
スピーキングセクション Part 1は、短い発話を聞き、そのあとで正確に同じ文を繰り返すタスクです。
発話されている間には、内容理解を促すための画像が表示されます。例えば動物園の案内に関するアナウンスメントであれば、動物園の地図とどの場所について言及されているが表示されます。
しかしこの表示はあまり役に立ちません。このパートでスコアを取るために重要なのは「発話文を一字一句再現する」ことであり、内容理解ではないからです。
内容を理解できたからといって、単語を変えたり、文構成を変えたりすれば大きく減点されます。そのまま繰り返さなくては点数にはなりません。
では実際にどのような問題が出題されるか確認してみましょう。
もしListen and Repeatが苦手だからといって、ひたすら練習を続けることはあまりオススメできません。このパートを攻略するためのカギとなるのはリテンション能力とノートテイキング技術です。
まずリテンション能力を身に付けるにあたって効果的なのがディクテーションとシャドーイングというトレーニング方法です。通訳者の養成でも多用される有名な練習方法なので聞いたこと、やったことがある人も多いと思います。
ディクテーションで正確に単語文法を捉える力を養い、シャドーイングで英語を繰り返す際の流暢さを伸ばしていきます。
TOEFL Prepsではディクテーション、シャドーイング、ノートテイキング、そして最終段階である実践練習のためのリソースを用意しています。効率的に対策を進めていきましょう!
Dictation and Shadowing Practice
Note-Taking Practice
Practice Questions (Listen and Repeat)
- Water Treatment Facility (Intermediate)
- Conference Registration (Intermediate)
- Wildlife Conservation Area (Intermediate)
- Announcement at a Courthouse (Intermediate)
- Training at Glass Blowing Workshop (Intermediate)
- Welcoming to a Marine Research Lab (Intermediate)
Take an Interview
パート2はインタビュー形式の問題です。従来のTOEFLでは質問を見てから15秒の考える時間が与えられ、その後45秒間で話す、というタスクでした。新形式のインタビューではより「対面っぽさ」を重視しています。
画面にインタビュアー(もちろん録画)が表示され、4つ質問をしてきます。受験者はそれぞれの質問に対して準備時間ゼロで45秒間で話しきるという流れになります。
質問は徐々に難易度が上がっていき、抽象性、社会的、また使われる単語も少し難しくなります。
今までのTOEFLと同じで、45秒間をフルに使うことが推奨されています。「早口で話したら20秒ほど余った」のような状況だとあまり良いスコアは取れません。それであればスピードを少し落として、使う語彙や文法表現に意識を向けた方が評価を上げることができます。
スコアを上げるためには以下の要素を盛り込む必要があります。
- 適切な表現を使う(カジュアルな表現は避ける)。
- 同じ表現は避け、様々な単語や文法表現を使って話す。
- 同じような文進行ではなく、多様な文構造を使う。
- 45秒間話しきる。
- 遠回し、冗長なな表現は使わない。
- 流暢さを保つ。
ここで重要なこととして、TOEFLは英語資格試験なので内容の深さやユニークさは求められていないことを認識しておきましょう。
一番評価されやすいのは「一般的な内容を多様な表現を使って話す」ことです。難しい内容を話そうとすると詰まったり、上手く表現できない可能性がありますが、残念ながらそういった部分で減点が積みあがっていきます。
スピーキングセクションで見られているのは内容ではなく、英語の運用能力である点だけは常に意識しましょう。
以下はTake and Interviewを模したサンプル問題です。
もう一つ重要なのがタスクの形式に慣れることです。意外とパフォーマンスに大きく影響します。インタビューで出題されるトピックは多岐にわたりますが、どのように聞かれるかはパターンが決まっています。
また、各質問に対して準備時間が無いということは、どれだけ事前に多くのトピックのインタビューに触れているかが重要になってきます。
例えば「好きな絵画は?」という問いは、以前に絵画について考えたことがあるかどうかによって答えやすさが大きく変わりますよね。様々なトピックの問題に触れて試験本番の準備をしておきましょう。
