なぜ“Look Forward to See You”は間違いなのか?理解のカギは前置詞とto不定詞

By Last Updated: 5月 13, 2026Categories: GrammarTags: ,

“Look Forward to See You” は間違った表現

「~することを楽しみにする」という表現ですが “Look forward to …” の形で覚えている人も多いかと思います。問題はこの to に続く単語ですが、どういった語がくると思いますか?

英語では、to の後ろには動詞の原形が来ることが多いため「会うのを楽しみにしています」と言いたくて、

× Look forward to see you.

のようにしてしまう人は少なくありません。

しかし、実際には “Look forward to seeing you” が正しい表現になります。to の後なのにもかかわらず、なぜ動詞の原形ではなく、seeingが続いているのでしょうか?これを理解するためには to の2種類の用法を確認しなければいけません。

一つ例文を見てみましょう。

I like to go to school.

この文では2つの to が使われており、それぞれ文法的に異なる用法を持っています。

  • 1つ目の to はto不定詞
  • 2つ目の to は前置詞

今回の記事では、これらの見分け方と文中でどのように使い分けるのかを詳しく見ていきます。

前置詞 “to”

前置詞とは、それ単体だけでははっきりした意味を持たない単語です。対して、名詞や動詞のような内容語は、多くはそれだけでも意味をイメージしやすいという特徴があります。

たとえば、誰かが文脈無しに on とだけ言っても何を指しているかよく分かりませんよね。一方で、dog と言えば少なくとも「犬」を表していることは分かります。

このように、前置詞は意味そのものよりも文中で文法的な役割を担う語です。このような特徴を持っているため、前置詞は機能語に分類されています。

代表的な前置詞には次のようなものがあります。

  • in
  • on
  • at
  • of
  • with
  • through
  • above
  • under
  • to

このように、to も前置詞として使われることがあります。

前置詞の後ろに来るもの

前置詞の後ろに何が来るかは比較的覚えやすく、基本的には次のいずれかが続きます。

  • 名詞 (noun)
  • 動名詞 (gerund)
  • 名詞句 (noun phrase)
  • 動名詞句 (gerund phrase)

動名詞とは、動詞に -ing をつけた形で、名詞として働きます。大事なのは、動名詞として使われているとその語はもはや動詞ではなく、名詞として機能します。

次の文を見てみましょう。

Eating is my hobby.

この文では eating が主語になっています。英語で主語になれるのは名詞的な要素なので、ここでの eating は動詞ではなく動名詞だということが分かります。

このルールは前置詞の to にもそのまま当てはまります。to が前置詞として使われている場合、その後ろにはやはり以下が続きます。

  • 名詞 (noun)
  • 動名詞 (gerund)
  • 名詞句 (noun phrase)
  • 動名詞句 (gerund phrase)

前置詞の “to” を使った例文

ここでは前置詞toを使った例文をいくつか見ていきましょう。確認ですが、前置詞の後ろには、名詞、動名詞、名詞句、動名詞句のいずれかが続きます。

I look forward to seeing you.

この文では、to の後ろに seeing という動名詞が来ているため to は前置詞だと分かります。look forward to は決まった形で使われる表現で、この中の to の後ろには、動詞の原形ではなく、必ず名詞または動名詞が続きます。

He is committed to improving the system.

この文でも、to は前置詞です。そのため、後ろには improving the system という動名詞句が続いています。committed は、前置詞 to を伴う形容詞なので後ろには名詞か動名詞がきます。

His answer to the question was surprisingly honest.

この文では、to の後ろに the question という名詞句が続いているため、この to も前置詞であることが分かります。

to不定詞

to にはもう一つ大事な使い方があり、それがto不定詞です。この場合の to の後ろには動詞の原形が続きます。

前置詞 toと同じく、to不定詞も文法的な働きをする表現です。ただし、前置詞 to と違い、to不定詞は文脈によってもう少し明確な意味を持ちます。まずは主に使われる3つの用法を確認していきましょう。

  • 目的を表す
  • 理由を表す
  • 名詞のように働く

前置詞の to との最も分かりやすい違いは、to の後ろに何が来るかを見れば分かります。to の後ろに動詞の原形が来ていれば、それは前置詞ではなくto不定詞です。

いくつか例文を見てみましょう。

She went to the library to study.

この文では to study が to不定詞です。ここでは目的を表しており「なぜ彼女が図書館に行ったのか」を説明しています。to の後ろに study という動詞の原形が続いているので、これは前置詞ではなく to不定詞 だと分かります。

I was surprised to hear the news.

この文では to hear the news が to不定詞です。ここでは理由を表しており「なぜ話し手が驚いたのか」を説明しています。

to不定詞の例文

ここでは to不定詞を使った例文を見ていきましょう。

He wants to become a doctor.

この文は、to become a doctor が to不定詞です。to の後ろに become という動詞の原形が来ているため、これは前置詞ではなく to不定詞だと分かります。

文法的には、この to不定詞は名詞のように働いています。「彼が望んでいること」を表しています。

「…こと」と意味が取れるものは名詞扱いになります。

They decided to leave early.

この文でも to leave early が to不定詞です。to の後ろに leave という動詞の原形が続いているため to不定詞だということが分かります。

この to不定詞も文法的には名詞のように働いています。「彼らが決めたこと」を表しています。

上の例文と同じく「…こと」と意味が取れるものは名詞扱いとなっています。

The scientist opened the window to let in fresh air.

この文では、to let in fresh air が to不定詞です。to の後ろに let という動詞の原形が続いており to不定詞だと分かります。

この to不定詞は文法的には副詞のように働いており、目的を表しています。「なぜその科学者が窓を開けたのか」を説明しています。

She saved money to buy a new laptop.

この文でも to buy a new laptop が to不定詞です。to の後ろに buy という動詞の原形が来ているため to不定詞だと分かります。

この to不定詞は副詞のように働いて目的を表しており「なぜ彼女がお金を貯めたのか」を示しています。

The students were excited to see the final results.

to の後ろに see という動詞の原形が来ているため、これは to不定詞だと分かります。この to不定詞は理由を表しています。「なぜ生徒たちが興奮していたのか」を説明しています。

Hi, I completed a Master’s program at Purdue University, where I specialized in test design and assessment effectiveness. My academic focus was English-language standardized tests, including the TOEFL, IELTS, ACT, SAT, and GRE. I began writing these articles because, when I was preparing for the SAT and GRE myself, I found few resources that explained the tests in a systematic and practical way. My goal is to create materials in which solving questions naturally builds the background knowledge needed for the exams, helping learners manage both content and strategy more effectively.