
TOEFLライティングで高得点を狙う中上級表現:コロンとセミコロン
TOEFL Writingで高得点を取る方法
まず大前提としてTOEFLは英語資格試験です。内容よりも英語表現を自然に正しく使えているかが重要です。残念ながら深い内容を書こうがそれほど加点にはなりません。TOEFLで一番評価されやすい文章というのは、一般的な内容を多様な表現を使ってかいているものです。
これは学校で求められるライティングとは性質が異なるかもしれません。学校では内容重視のエッセイが求められることが多いですが、TOEFLではそれよりも表現力に比重が置かれています。
もしTOEFL ライティングで点数が伸び悩んでいるのであれば、それは内容に気を取られ過ぎているかもしれません。「一般的で簡単な内容を良い表現を使って書く」ことができれば素直にスコアは上がっていきます。
これはEmailのライティングだろうが、Academic discussionだろうが同じです。
中上級文法テクニック:コロンとセミコロンの使い方
英語ではコロンとセミコロンは中上級文法とされています。使いこなすために基本的な文法を理解しておかなければいけませんが、基礎ができているのであれば難しい文法表現ではありません。
上手くコロンとセミコロンが使えるようになると異なる文構造で文が書けるようになったり、接続詞多用といったワンパターンな文から脱することができます。
繰り返しになりますが、TOEFLの主な評価基準は英語表現力です。その意味でコロンとセミコロンは強力な武器になります。もちろんTOEFL以外にも日常的なライティングやビジネスライティングでも使いやすい文法なので覚えておいて損はありません。
以下はコロンとセミコロンのまとめです。実際にそれぞれの使い方を見る前に簡単に機能を紹介しますね。
| 句読点 | 用法 | 説明 | 例文 |
|---|---|---|---|
| コロン | リストの導入 | 前の節の内容を説明・補足する項目を提示するために使う | The guide covers three areas: scheduling, documentation, and follow-up. |
| 詳細の提示 | 補足説明や具体的な情報を加えるために使う | One issue remains: the lack of clear instructions. | |
| セミコロン | 接続詞の代用 | 関連する2つの独立節をつなぐために使う | The meeting was delayed; several participants arrived late. |
| 複雑なリスト項目の区切り | すでにカンマを含む項目同士を区切るために使う | The event includes speakers from Tokyo, Japan; Paris, France; and Berlin, Germany. |
では、ここからは実際にコロンとセミコロンをどのように使うのかを細かく見ていきましょう!
コロンとセミコロンの共通ルール
コロンにせよ、セミコロンにせよ一つ重要なルールがあります。
- コロンとセミコロンに先行するのは必ず独立節(完全文)になっていなければいけない。
独立節とは、それ単体で文として成り立つ意味の塊を指します。
ここでコロンとセミコロンそれぞれがどのように使われているのかを例文を通してみていきましょう。
Colon:
I have read your guide intended for new employees. However, I found room for improvement: structure and terminology.
コロンに先行しているのは “However, I found room for improvement.”ですが、これは単体で完全文として成り立つ独立節です。その後でコロンが使われているので文法的な文です。
ここではコロンは「改善する余地のある要素」をリストで紹介するために使われています。
Semicolon:
Thank you for arranging the kick-off party for the upcoming conference. The atmosphere of the reserved restaurant was great; however, some of my colleagues mentioned that there wasn’t enough food and drink for 30 people. For the next standing buffet, I recommend preparing more refreshments so that everyone will be satisfied.
ちょっと長い文章ではありますが、こちらもセミコロンの前の部分は独立節になっています。文単体で完全文として機能していますよね。独立節の後ろなのでセミコロンの使い方としては正しいです。
ここではセミコロンは接続詞の代わりに使われています。後で詳しく説明していますが、セミコロンと副詞の組み合わせは高度な英文ではよく使う表現です。セミコロンと副詞をセットで使うことで、その副詞を接続詞のように使えるようになります。
上の例文では、副詞 “however” は文と文を繋げる機能はもっていませんが、セミコロンとセットで使うことで “but” のように使えるようになります。
コロン (:)
コロンには様々な役割がありますが、特に重要かつ汎用的なのは2つだけです。まずはこの2つの用法を必ず覚えておきましょう。
- 前の節に関するリストの導入
- 前の節に関する詳細の導入
リストの導入
コロンの使い方で最もシンプルなのが、リストを導入するためのコロンです。独立節のあとにコロンを置くことで、その独立節に関連する単語のリストを持ってくることができます。
ポイントは「先行するものは独立節でないといけない」というルールです。以下はそのルールを間違えてしまい非文法となった文の例です。
上の二つの文はコロンの前が独立節ではないため非文法的です。
まず一つ目の文では先行する “I like animals because of” は独立節になっていません。“because of” は前置詞句と同じ役割があるため、独立節として完成させるためには名詞が続く必要があります。
二つ目の文も独立節として完成していません。基本的にbe動詞の後ろには目的語か補語を続ける必要がありますが、be動詞のみで途切れてしまっています。
正しくは以下のように独立節を作り、コロンを続けなければいけません。
Some of the important features of the system are highly visible: processing speed and usability.
これであれば先行する要素は独立節として完成しており、コロン以降はそれに関連する語のリストとなっています。
詳細の導入
より高度なコロンが「先行節の詳しい説明を導入する」という用法です。
この使い方をする場合には、コロン以降の内容は必ず先行する独立節の詳細、または具体例になっていなければいけません。例えば、以下の文は先行する文の詳細でも具体例でも無いため誤りとなります。
コロンは独立節に続いているため、文法的には正しい文です。しかし、”my family members gather at home” は “Many people in my country celebrate the day” の詳細にも具体例にもなっていないため、内容的に間違っています。
正しくは以下のように書き直す必要があります。
Many people in my country celebrate the day: houses and stores decorate their exterior walls and doors with colorful ornaments.
セミコロン
コロンとセミコロンは形が似ているものの、意味と使い方は全くの別物です。コロンと同様に、セミコロンを使うことができれば表現の幅を大きく増やすことができるため、TOEFLライティングではかなり有利になります。
また、長文読解でも頻出の文法表現なので、知識としてもっていると文章が読みやすくなります。
重要なセミコロンの用法として2つを覚えておきましょう。
- 接続詞の代用
- リスト内の複雑な要素を区切る
接続詞の代用
英語の基礎文法ルールの一つとして「2つの文(独立節)を繋げるためには必ず接続詞を使わなければいけない」というものがあります。接続詞を使わず、例えばカンマだけで2つの文を繋げた場合には Comma spliceもしくは Run-on sentence error と呼ばれる文法ミスになります。
以下の例文は2つの文をカンマのみで繋げてしまった非文法的な文です。
原則として接続詞を使って2つの文を繋げなければいけないのですが、接続詞の代わりにセミコロンを使う方法もあります。セミコロンを単体で使うと
- and
- but
- because
と同じ意味を持ちます。どの接続詞の代用になるのかは読み手に委ねてしまうため、2つの文の関連性が明確な場合のみ、セミコロンを単体で使うことができます。以下は先ほどの間違っていた文のカンマをセミコロンに変えたものとなります。これであればセミコロンが接続詞(この場合はand)の代わりになっているため文法的にOKです。
My colleagues are eager to participate in the networking event; they are willing to expand their business network.
セミコロンを単体で使うこともありますが、実は単体で使うよりも副詞とセットで使われる方が多いです。副詞と一緒に使う方が表現のレベルとしても上なので、こちらも覚えておくことをオススメします。
表現の幅を広げる「セミコロン+副詞+カンマ」
高度なセミコロンの用法として「セミコロン+副詞+カンマ」を組み合わせるというものがあります。これをすることでほぼ全ての副詞を接続詞のように使えるようになり、接続詞に頼らずに文を繋げられるようになります。
特に有名なのが ; however, という表現です。
意外と勘違いされていますが、howeverは接続詞ではなく副詞です。そのため、however単体で文と文を繋げることは間違いとなります。
以下はネイティブ話者であってもよくする間違いです。
この文は、
- I personally think that your presentation was excellent.
- Some of my colleagues didn’t seem so.
という二つの独立節から成り立っています。先ほども説明した通り、2つの独立節を繋げるためには接続詞が必要です。しかし、この文では接続詞ではなく副詞 however を使って繋げてしまっています。
副詞には接続詞のように独立節を繋げる機能は無いため文法ミスとなっています。
しかし、副詞 however を接続詞のように使う方法もあります。それが「セミコロン+副詞+カンマ」の組み合わせです。
I personally think that your presentation was excellent; however, some of my colleagues didn’t seem so.
上の文では ; however, は接続詞で言うところの but に近い機能を持っています。
「セミコロン+副詞+カンマ」を接続詞のように使う
以下の形にすることで、ほぼ全ての副詞を接続詞の代わりに使えるようになります。
「セミコロン+副詞+カンマ」
接続詞の多用は稚拙な文章の印象をあたえてしまいます。「セミコロン+副詞+カンマ」は接続詞の代用になるため、高度な文章を書く上でこの表現はかなり役立ちます。TOEFLライティングでも上手く使えると評価に繋がります。
リスト内の複雑な要素を区切る
最後に、セミコロンのもう一つの用法として「リスト内の複雑な要素を区切る」というものがあります。
基本的にリスト内の要素を区切る時にはカンマを使いますよね?でも常にカンマを使って区切ることが正しいでしょうか?
一つ以下の例文を見てみましょう。
この文ではリスト内の要素が「都市名(もしくは州名)+国名」になっています。例えば一つ目の要素は「アメリカのインディアナ州」となっています。
さて、今回の都市州名と国名は比較的有名な場所なので区切りがどこか分かります。しかし、これがよく知られていない都市名と国名だったらどうでしょうか?全てがカンマで区切られているため、どこが区切りなのかが分かりにくいですよね?
それを分かりやすくするためにカンマの代わりにセミコロンを使います。
以下を見てみましょう。
I have lived in several countries, Indiana, America; London, England; and Saskatchewan, Canada.
カンマの代わりにセミコロンを使うことで区切りが分かりやすくなりました。