第4文型SVOOとは何か?直接目的語と間接目的語の違いを分かりやすく解説

By Last Updated: 2月 28, 2026Categories: GrammarTags: ,

新形式TOEFLでは文法知識が大切

正直に言えば従来形式のTOEFLでは、明示的な文法知識がそこまで強く求められてはいませんでした。

確かに、SpeakingやWritingでは文法力が武器になりますが、感覚的に正しい英語を使えるのであれば、必ずしも体系的な文法知識がなくても十分対応できていました。

しかし、新形式のTOEFLでは状況が少し変わりました。一部の問題で正確な文法知識が直接問われるようになっています。

特に、

  • Reading Part 1 では、文法的に正しい語を選んで穴埋めする問題
  • Writing Part 1 では、語順を並び替える問題

が出題されます。

前者では品詞の理解が不可欠ですし、後者では分詞構文のような複雑な文構造の知識が必要になりました。

もちろん、すべての文法事項を完璧に覚える必要はありません。TOEFLで出題されやすい文法から優先的に楽手していきましょう。

5つの文型:SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC

英語の基礎中の基礎ですが、意外と抜け落ちやすいのが「5文型」です。

すべての英語の肯定文は、基本的に次のいずれかの文型に当てはまります。この語順を満たしていればそれは独立節(完全文)です。文法的に正しい文であることの証明になります。

  • SV (Subject-Verb)
  • SVC (Subject-Verb-Complement)
  • SVO (Subject-Verb-Object)
  • SVOO (Subject-Verb-Indirect Object-Direct Object)
  • SVOC (Subject-Verb-Object-Complement)

どの文型になるかは、基本的に「使う動詞」によって決まります。

例えば run は自動詞です。自動詞は原則として目的語を取らないため、第1文型(SV)しか作れません。

一方で、動詞によっては文型が一つに限られないものもあります。そういった動詞は伝えたい意味によって、異なる文型を取ることができます。

例えば study は、自動詞としても他動詞としても使えます。

  • I study.(SV)
  • I study English.(SVO)

SV、SVC、SVOは比較的シンプルで理解しやすい文型です。一方で、SVOOやSVOCになると、曖昧な理解で終わってしまっている人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、SVOOとは何か、どのような構造の文なのかを丁寧に整理していきます。あわせて、間接目的語と直接目的語の意味や役割についても、できるだけ分かりやすく解説していきます。

SVOOをシンプルに表すと…

まず、第4文型 SVOO は必ず次の形になります。

  • 主語(Subject):動作をする人、もの
  • 動詞(Verb):動き、行動
  • 間接目的語(Indirect object):主に動作の受けて(受益者)となる人
  • 直接目的語(Direct object):主に動作によって与えられるもの、行われるもの

文の意味によって多少ニュアンスは変わりますが、まずはこのイメージで捉えると理解しやすくなります。

間接目的語は、基本的に「何かを受け取る人」いわゆる受益者を表します。そして直接目的語は、その人に与えられるものを指すことが多いです。

では、実際にSVOOの例文を見てみましょう。

She gave me a book.

  • 主語(Subject):She
  • 動詞(Verb):gave
  • 間接目的語(Indirect object):me
  • 直接目的語(Direct object):a book

この例文では、間接目的語(受け取る人)が “me”、直接目的語(受け取るもの)が “a book” になっています。

間接目的語と直接目的語の違い

SVOOで重要なのが、やはり間接目的語と直接目的語の理解度です。そのため、繰り返しになりますが、SVOOの例文を多く見ていく前に間接目的語と直接目的語の違いをまとめておきましょう。

  • 間接目的語(Indirect object):主に動作の受けて(受益者)となる人
  • 直接目的語(Direct object):主に動作によって与えられるもの、行われるもの

特定の動詞のみ第4文型(SVOO)を取ることができる

すべての動詞が自由に第4文型(SVOO)を取れるわけではありません。SVOOの形を作れるのは、他動詞の中でも一部の動詞だけです。

まず大前提として、自動詞は目的語を取りません。したがって、自動詞がSVOOの文に現れることはありません。

SVOOでは「人に何かを与える」「人に何かを伝える」といった意味を含むため、「与える」「送る」「教える」など、やり取りを表す動詞が中心になります。

数は多くないですが、どの動詞が第4文型を取れるのかを知っておくことがSVOOを正しく理解するための第一歩です。

第4文型(SVOO)を作ることができる動詞種類

SVOOの文を作る動詞は、大きく次の3つのタイプに分けられます。

  • Giving verbs(与える動詞)
  • Communication verbs(伝達の動詞)
  • Creating verbs(作る動詞)

いずれも共通しているのは、「人に何かを与える」「伝える」「作ってあげる」という意味を持っている点です。

Giving Verbs(与える動詞)

Giving verbsを使う際には、ほとんどの場合に間接目的語は「何かを受け取る人」を示します。そして間接目的語は「その人に与えられるもの」を表します。

以下は第4文型でよく使われるgiving verbsのリストです。

  • give
  • send
  • lend
  • offer
  • show
  • hand
  • pass
  • pay
  • award
  • grant

ではgiving verbsを使った例文をいくつか見てみましょう。

My friend lent me a house because I was completely new to this town.

「友人が私に家を貸してくれた」という意味ですね。

この文では “My friend lent me a house” がSVOOの構造になっています。なお、becauseは接続詞なので、その後ろにはまた別の独立節(完全文)が続きます。

  • 主語(Subject):My friend
  • 動詞(Verb):lent
  • 間接目的語(Indirect object):me
  • 直接目的語(Direct object):a house.

The king granted me the title of Knight.

「王が私に騎士の称号を与えた」という意味になります。

Giving verbs は、必ずしも「物理的な物」を渡すときだけに使われるわけではありません。この文では、「騎士の称号を与えた」という意味で、giving verb の grant が使われています。実際に手渡せる物ではなくても、「権利」「称号」「許可」などを与える場合にも SVOO の形が使われます。

  • 主語(Subject):The king
  • 動詞(Verb):grant
  • 間接目的語(Indirect object):me
  • 直接目的語(Direct object):the title of Knight.

ここでもやはり、

  • 誰に? → me
  • 何を? → the title of Knight

という「人 → もの」の順番になっています。

SVOOは「物」だけでなく、地位、機会、権利、許可など抽象的なものにも広く使われるという点も押さえておきましょう。

Communication verbs(伝達の動詞)

名前の通り、 communication verbsは「情報や考えを誰かに伝える」際に使われる動詞です。

これらの動詞でSVOOの文を作る際には、

  • 間接目的語 → 情報を受け取る人
  • 直接目的語 → 伝えられる内容

になります。しかし「間接目的語は受け取る人」「直接目的語は受け取るもの」という関係性は同じです。

「誰かに何かを教える」「誰かに事実を伝える」「誰かに質問をする」といった動詞がCommunication verbsに当たります。

以下の動詞は、SVOOの構造を取ることが多い代表的なcommunication verbsです。

  • tell
  • teach
  • ask
  • promise
  • write
  • read

なお、「伝える」という意味を持つ動詞すべてが第4文型(SVOO)を取れるわけではありません。例えば explain は「説明する」「伝える」という意味を持っていますが、この動詞は SVO の形しか取れません。

もし explain を第4文型の動詞として使ってしまうと文法的に誤りになります。

× He explained me the problem.

explain は「人 → もの」の順番を直接取ることができません。他のSVOの文と同じように「誰に」という情報を加える場合は、前置詞が必要になります。

✓ He explained the problem to me.

SVOOを取れる動詞と、取れない動詞を区別できるかどうかは非常に重要です。

「意味が似ている=文型も同じ」とは限りません。

Creating Verbs

Creating verbs は、「何かを作る」「準備する」といった行為を表す動詞です。これらの動詞が SVOO の形で使われる場合、

  • 間接目的語 → 作られたものを受け取る人
  • 直接目的語 → 実際に作られるもの

「与える」と「作る」という意味の違いは多少ありますが、基本的には今まで見てきた間接目的語と直接目的語のニュアンスと同じです。

以下の動詞は、SVOOの形をよく取る代表的な creating verbs です。

  • make
  • buy
  • cook
  • get
  • find
  • build

では例文をいくつか見てみましょう。

She made me dinner.

  • 主語(Subject):She
  • 動詞(Verb):made
  • 間接目的語(Indirect object):me
  • 直接目的語(Direct object):dinner

The company built the refugees temporary residences.

動詞 “build” はSVOとSVOOの両方で文を作ることができます。もちろん、今回はSVOOの用法です。

  • 主語(Subject):The company
  • 動詞(Verb):built
  • 間接目的語(Indirect object):the
  • 直接目的語(Direct object):refugees
Hi, I completed a Master’s program at Purdue University, where I specialized in test design and assessment effectiveness. My academic focus was English-language standardized tests, including the TOEFL, IELTS, ACT, SAT, and GRE. I began writing these articles because, when I was preparing for the SAT and GRE myself, I found few resources that explained the tests in a systematic and practical way. My goal is to create materials in which solving questions naturally builds the background knowledge needed for the exams, helping learners manage both content and strategy more effectively.