
新形式TOEFLで必須!2種類のメモ取り方法:「Listeningセクション」と「Speaking Part 1」
新形式TOEFLではメモ取りが最重要
TOEFLでは全セクションを通してメモを取ることができ、効果的にメモを残せるかどうかが問題の解き方に大きく影響します。
リーディングセクションでは、重要な情報をノートに残しておくことで問題を解くときに内容を思い出しやすくなります。
ライティングセクションでは、書き始める前にブレインストーミングをすることで構成を事前に考えることができ、実際に書く時には使う単語や表現にのみ集中することができます。
リスニングセクションでは、言うまでもなく重要情報をメモに残せるかどうかが正答率に大きく響きます。特に時間、場所、出来事などは問題として聞かれる可能性が高いため優先的に書き残さなければいけません。
また、スピーキングセクションでもメモ取りは重要です。新しく作られたスピーキングPart 1(Listen and Repeat)では聞いた文をそのまま繰り返すことが求められます。聞いたまま、というのがポイントで表現を変えたり、内容が変わってしまうと減点に繋がります。記憶だけを頼りに挑むと難易度が跳ね上がるため、効果的にメモを取ることがハイスコアに繋がります。極端に言ってしまえば、全てをメモに残せればそれを読めばいいだけですよね?
このように、効果的にメモを取ることが全セクションでとても大事な要素となります。この記事ではリスニングセクションとスピーキングセクションで求められる2種類のメモ取りの方法について解説します。
リスニングセクションとスピーキングセクションで必要なメモ取り技術は違うので、それぞれの異なるノートテイキングについて知ることで問題に取り組みやすくなります。
TOEFLで求められる2種類のメモ取り技術
TOEFLではメモが重要であることは広く知られていますが、リスニングとスピーキングPart 1では求められるメモの取り方が異なるという点は意外と気付かれていません。そこでまず、それぞれのセクションでどのようなノートテイキングが求められているのかを確認してみましょう。
- Listening section: ここでは話の全体の流れや、重要な細部の理解を促すようなメモ取りが求められます。時間、場所、出来事といった情報は後に問題に答える時に重要なので特に意識して書き残します。
- Speaking section part 1: 一文の発話を聞いた後で正確に再現することが求められるので、出来るかぎり一字一句をあとから思い出せるようなメモ取りが求められます。言われた全ての単語をメモできれば苦労しませんが、物理的に不可能なのでそこを工夫する必要があります。
ではまずはリスニングセクションで身に付けるべきメモ取りの方法から見ていきましょう!
リスニングセクションで必要なメモ取り技術
リスニングセクションでメモを取る理由は2つです。
- 数字、時間、場所、出来事といった細かい情報を覚えておくため。
- 話しの流れとメインアイディアを思い出せるようにするため。
このセクションでメモを取る理由は「あとから完璧に再現するため」ではなく「内容と重要情報を思い出せるようにするため」ということがポイントです。そのため、内容に関係の無い前置詞や冠詞といった文法的な要素は基本的にメモする必要はありません。また、後から自分で思い出せれば十分なので読みやすさや綺麗さも不要です。
ノートテイキングよりも聞く方を重視しよう
メモ取りでよく聞かれるのが「メモしようとすると英語が聞こえなくなる」という悩みです。確かにメモとリスニングの両方に意識を分散させるのはかなり大変ですが、そんな時は配分に注意してみましょう。
まずメモかリスニングかであれば、間違いなく後者を優先します。そもそも聞こえなければメモを取ることもできません。
慣れるまではペンを持ちながら聞いて、何も考えずに手を動かしてメモを取るところから始めると意識しやすいと思います。もちろんその状態では非効率的なメモが出来上がるので、そこから徐々にメモに意識を向けていき、最終的には7:3くらいの意識配分でリスニングとメモが取れると理想的です。
メモすべき内容とは?
リスニングに集中しつつ、メモを取る方にも少し意識が回せるようになったら、次はメモする内容に注意してみます。
先ほども伝えた通り、リスニングセクションでは前置詞や冠詞といった意味の薄い単語はメモに残す必要はありません。However, moreoverといった副詞(転換語)は慣れてきたら一部書いておいた方が良い場合もありますが、それ以外は原則不要です。
メモとして残しておくべきは以下ような単語、表現です。
- 重要な名詞(出来事、人、場所など)
- 数字情報(日付、時間、量など)
- 重要な活動を表す動詞
- 理由や原因を表しているキーワード
慣れてくれば徐々に転換語や、細かい内容をプラスで増やしていくのはOKですが、まずは上記4つに絞ってメモを取る練習をすると効果的です。重要なのは、意識的に文法的な要素を排除しながらメモを取る練習です。
最初は大変かもしれませんが、慣れてくるとリスニングセクションの難易度がグッと落ちます。
では実際に以下のアナウンスを聞いてメモ取りの練習をしてみましょう。
メモ例
リスニングセクションでのメモの役割は「後から見返して内容を思い出せるようにする」というものなので、丁寧にする必要はありません。自分で理解出来れば十分です。メモ取りに失敗するケースとして多くあるのが以下3つです。
- 重要な情報をメモできていない。
- メモを見て内容が思い出せない。
- 内容は聞けたけどメモが極端に少ない。
原因として挙げられるのが(1)リスニングの重要部分に意識が割けていない、もしくは(2)リスニングとメモ取りの配分バランスが悪い、という2点です。
では実際にはどのようなメモが望ましいかを一例見てみましょう。
以下はあくまでも効率的なメモ例の一つであり、内容が聞こえていてかつ重要部分のメモが出来ているのであればそれでも問題ありません。

まず上記のノートテイキングの特徴として、全ての単語が短縮されていることが挙げられます。例えばノートでは”cam car f”と書いていますが、リスニングをしっかりと聞いていれば”campus career fair”として思い出せるはずです。
同じく、音源では”North Exhibition Hall”とあったものがメモでは”NEH”として書いています。これで十分です。
リスニングセクションでは後から自分で内容を再現する必要は無く、問題は全て4択から選ぶ形式です。そのため、例えば選択肢の中に”North Exhibition Hall”とあれば、NEHのメモだけで答えに辿り着けることは容易に想像できると思います。
また、上でも説明しましたがリスニングセクションのメモとしては文法的な要素(前置詞や冠詞など)は省いてもOKです。これらは無かったとして意味に大きく影響することは少ないため、その代わりに内容に直結する単語、表現に集中することをオススメします。
今回のリスニングで唯一の例外が “after 10 minutes later”の部分です。メモでは「右矢印に10m」という形で書かれています。この部分は「予約したセッションに10分遅刻したら、次のセッションへの参加になる」という意味で使われている前置詞afterであり、内容的には重要なためメモしています。
単語よりも記号が使えるとベスト
先のメモでは、一部単語の代わりに記号が使われていました。実際、前置詞afterの代わりに右矢印が使われています。基本的に文字を書くよりも記号の方が早くメモができるため、使いこなせるとメモ時間を大幅に短縮することができます。
例えば、メモの中で「右矢印に10m」という表現がありましたが、これは「10分遅刻」を表しています。同様に「右矢印にses」で「次のセッション」という意味でメモしています。これを組み合わせると以下の意味を再現することができます。
If a participant arrives more than 10 minutes late for the scheduled time, they are not allowed to join the ongoing session and must wait for the next session instead.
繰り返しになりますが、リスニングセクションでのメモ取りで重要なことは「自分がそれを見て内容を思い出せる」かどうかです。自分で内容を十分に思い返すことが出来るのであれば、それが正解のメモ取りの方法です。ただし、メモが間に合わない、内容を思い出せない、といった場合には上記ノートテイキングのアドバイスが活きる可能性があります。
スピーキングセクションPart 1 のメモ取り方法
スピーキングセクションPart 1は「Listen and Repeat」というタスクで、聞いた発話を約2秒後にオウム返しすることが求められます。一字一句、間違いなく正確に言わなければいけません。
Listen and Repeatには7題の発話がありますが、問題をこなすにつれ徐々に一文が長く、難しくなっていきます。最終的にはおよそ15語の文のオウム返しする必要があります。人間の短期記憶のキャパシティーは7から8つの情報なので、単に「15語の並びを覚える」というのは非現実的です。そのため、効果的なノートテイキングが必要です。反対に言えば、しっかりとメモを取る技術があればこのパートの難易度は一気に落ちます。
もちろん、発話全ての語を一字一句正確に書き取れれば理想的です。しかし、そんなに早く筆記できる人は普通はいません。そこでスピーキングセクションPart 1に特化したメモの方法が必要になってきます。このパートのノートテイキングのコツとしては以下3つのポイントが挙げられます。
- 完全な単語で書かない: 原則として単語をフルに書くことはせず、3,4文字に省略します。もっと短縮できるのであれば完璧です。
- 文法的な要素は記号で表す(特に前置詞): 一字一句正確なオウム返しとは、細かい文法的な要素も含みます。冠詞、前置詞、時制など全て正確に話さなくてはいけません。この内、前置詞については記号で表せるものが多いため予め各前置詞を記号でどう表すかは考えておくと効率的にメモが取れます。
- 一文の語数が分かる形にする: このパートで意外と困るのが正しい語数で話すことです。特に前置詞や冠詞をメモせずにおくと、それらが不要なのか必要なのかを忘れてしまい不正確な答えになってしまうケースが考えられます。あとでメモ例で見ていきますが、冠詞は書かないにしても存在の有無は残しておくと発話時に楽になります。
- 最初と最後の単語、表現はかなり省略する:人間の記憶力は出来事の最初と最後を強く覚えられるよう設計されています。そのため、文の最初と最後はかなり省略してメモしたとしても、思い出すのにそれほど支障はありません。
これらを意識してメモ取りができるとパート1の難易度がグッと下がります。では一度スピーキングセクションPart 1の問題に取り組んでみましょう。下記の音源を1度聞いて、その後でリピートしてみてください。
練習問題とメモ例 (Speaking Section Part 1)
メモ例
繰り返しになりますが、スピーキングセクションPart 1では一字一句正確なオウム返しが求められます。そのため、一文を網羅するメモ取りが重要です。これができるかどうかで難易度は天と地ほど変わります。
一つアドバイスとしては、リスニングセクションのメモよりも記号を多用することです。記号を書けるとその分メモの速度も上がり、一文全てをノートテイキングできる可能性が跳ね上がります。
- 文法的な要素は主に記号を使う
- 単語は全て短縮して書く
この2つは必ず守ってメモすることをおすすめします。
さて、上記の音源のメモ例が以下のものになります。

- Ch: children
- m: must
- rem: remain
- ad + 弧: with adults
- 弧: while
- 目の記号: viewing
- intec: intractive
- exib: exhibition
Children must remain with adults while viewing interactive exhibits.
答える時間が10秒もあるため、これくらいシンプルなメモでも十分に考える時間、再現する時間があります。コツは全ての単語を何かしらの方法で記すことです。そうすることで冠詞や前置詞の抜け漏れを防ぐことができます。