TOEFLリーディングがぐっとラクになる「6つの品詞」

By Last Updated: 5月 20, 2026Categories: GrammarTags: ,

品詞(Parts of Speech)

英語の文法において、単語はその役割ごとにカテゴリー分けされています。一般的には、次の9つのグループ(品詞)に分かれます。

  • 名詞(dog など)
  • 動詞(run など)
  • 形容詞(fluffy など)
  • 副詞(fast など)
  • 冠詞(a/an/the)
  • 代名詞(it など)
  • 前置詞(in など)
  • 接続詞(and など)
  • 感動詞(wow! など)

これらをすべて暗記しようとすると、気が遠くなってしまうかもしれません。しかし、もし目的が「TOEFLのスコアアップ」であれば、最初からすべての品詞を細かく理解する必要はありません。まずは「こういう分類がある」ということだけ理解し、リーディングやライティングに直結する重要な品詞に集中するのことをオススメします。

この記事では、TOEFLリーディングの難易度をぐっと下げるために、特に重要な次の6つの品詞に絞って解説します。

  • 名詞
  • 動詞
  • 形容詞
  • 副詞
  • 前置詞
  • 接続詞

内容語(Content Words)と機能語(Function Words)

それぞれの品詞を詳しく見ていく前に、単語の大きな2つのグループ「内容語」と「機能語」について理解しておきましょう。

  • 内容語とは、それ単体でハッキリとした意味やイメージを持つ単語のことです。先ほどの品詞のリストの中では、名詞、動詞、形容詞、副詞がこれに当たります。内容語を正確に理解することで、文の基本的な意味をつかみやすくなります。
  • 機能語は、主に文法的な役割を果たす単語のことです。冠詞、前置詞、接続詞、代名詞などがこれに含まれます。機能語は、内容語ほど単体で強い意味を持つわけではありません。しかし、文中で単語やアイデアがどのように繋がっているかを示すため、重要な役割を持っています。

名詞(Noun)

名詞は、最もよく知られている品詞の一つです。このカテゴリーに入る単語は、人、動物、モノ、場所、考え方や概念などを表します。たとえば、”democracy”(民主主義)、”mathematics”(数学)、”Americans”(アメリカ人)、”cats”(猫)などはすべて名詞です。

名詞は意味がイメージしやすいため、一見すると一番かんたんな品詞のように思えるかもしれません。しかし、文法的には非常に重要な役割を持っており、文の「主語」になることができます。

主語になれるのは「名詞」か「名詞に準ずるもの」だけ

このルールを理解することは、リーディングとライティングの両方で非常に重要です。リーディングにおいては、主語を特定することで、文が長く複雑であっても文構造が理解しやすくなります。またライティングにおいては、主語に必ず名詞(または名詞に準ずるもの)を持ってくる意識を持つことで、初歩的な文法ミスを防ぐことができます。

多くの文では、主語は文の先頭に現れます。文のメインの主語を判別できると読みやすくなる文も多くあります。例として、次の文を見てみましょう。中心となる主語が見つかれば、一気に理解しやすくなります。

The discovery of ancient tools in the cave, along with several pieces of burned wood and animal bones, suggests that humans may have lived in the area much earlier than previously believed.

一見すると、メインの動詞(suggests)の前に長い名詞の塊があるため、難しく感じるかもしれません。しかし、主語さえ特定できれば文の骨組みはとてもシンプルになります。

この文のメイン主語は “The discovery” です。後ろに続く “along with several pieces of burned wood and animal bones” は情報を付け足しているだけで、主語そのものではありません。文の構造を分解すると、次のようになります。

  • 主語(S):“The discovery (of ancient tools in the cave)”
  • 動詞(V):“suggests”
  • 目的語(O):“that humans may have lived in the area much earlier than previously believed”

この分析を踏まえると、次のようなシンプルな文にそぎ落として捉えることができます。

The discovery suggests that humans may have lived there earlier.

これこそが、リーディングにおいて主語を見つけることが重要な理由です。どれだけ長い修飾語や挿入句が挟まれていても、まずは「主語」と「メインの動詞」を最初に見つけることで、文意を簡単に掴めるようになります。

動詞(Verb)

動詞は、動作や状態を表す品詞です。文中の「メインの動詞」を正しく理解することは極めて重要で、どの動詞が使われるかによって、その後に続く文の形(要素)が決まります。

たとえば、自動詞が使われている文であれば、その文の基本構造は必ず「SV(主語+動詞)」になります。同様に、具体的な動作をイメージしにくい状態を表すような動詞(be動詞など)であれば、その文は「SVC(主語+動詞+補語)」の形をとります。

他動詞と自動詞の違いや、英語の基本5文型(SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC)についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ次の記事も参考にしてみてください!

品詞としての「動詞」と、文の要素としての「動詞(述語動詞)」

ここで重要なのが、品詞としての「動詞」と、文の要素(文型を構成するパーツ)としての「動詞」を区別することです。

品詞としての「動詞」は、単語そのものの種類を指します。たとえば、”run”(走る)、”sleep”(眠る)、”increase”(増加する)、”discuss”(議論する)などはすべて動詞です。

一方で、文の要素としての「動詞」は、文全体の核となる「メインの動詞(述語動詞)」を指します。基本的に全ての英文は、この「主語」と「メインの動詞」が骨組みとなって作られているため、これを判断できるようになると英文を理解しやすくなります。

英語では、メインの主語と動詞のまわりに、時間、場所、理由、条件、詳細な説明といった「おまけの情報」が付け足されます。しかし、どんなに長い文であっても、まずは「メインの主語」と「メインの動詞」を真っ先に見つけることで、一気に読みやすくなります。

次の例文で確かめてみましょう。

The rapid spread of online learning platforms during the pandemic, despite concerns about student motivation and unequal access to technology, revealed how quickly educational institutions could adapt to unexpected challenges.

この文は長くて一見難しそうですが、核心となる要素を抜き出すと非常にシンプルになります。

  • 主語(S):“The rapid spread (of online learning platforms during the pandemic)”
  • 動詞(V):“revealed”
  • 内容(O):“how quickly educational institutions could adapt to unexpected challenges”

文を極限までシンプルにすると次のようになります。

The rapid spread revealed how quickly educational institutions could adapt to unexpected challenges.

当然、こちらの短いバージョンのほうが圧倒的に理解しやすいはずです。しかし、文が伝えたい本質的な意味は、元の長い文とほとんど変わりません。これこそが、リーディングにおいて主語とメインの動詞を見つける最大のメリットです。文の「骨組み」をきれいに切り離して理解できるようになります。

形容詞(Adjective)

英語では形容詞は主に次の2つの方法で使われます。

  • SVCの文で「補語(C)」になる
  • 名詞を修飾(説明)する

形容詞も「内容語(それ自体が意味を持つ単語)」の一つではありますが、文意の中心になるというよりかは、「おまけの情報(修飾)」を付け足す役割を果たすことが多いです。特に、名詞に説明を付け加えるだけの使い方の場合は、その傾向が強くなります。このような場合、その形容詞を読み飛ばしても文意が変わらないことがほとんどです。

たとえば、次の文を見てみましょう。

I bought a small notebook yesterday.

この文では、形容詞の “small” が名詞の “notebook” を修飾し、そのサイズについての情報を付け足しています。しかし、この形容詞をあえて省いても文の中心的な意味は変わりません。

I bought a notebook yesterday.

情報の具体性は下がりますが、文が伝えたいメインの内容は十分に伝わります。

このように、英文を読んでいるときに知らない形容詞に出会ったとしても、それが単に名詞を修飾しているだけであれば、いったん無視して読み進めても問題ないケースが多いです。

長文読解の中で「名詞を修飾している見慣れない形容詞」が出てきたときには、とりあえずその形容詞を飛ばして読んでも大きな影響にはならないはずです。初見の単語が出てきたときに使える戦略です。

副詞(Adverb)

副詞は、大まかに分けると次の2つのタイプに分類できます。

  • 描写の副詞(状態や程度などを表す副詞)
  • 接続副詞(文と文をつなぐ、いわゆる「接続表現」)

描写の副詞

描写の副詞は、動詞、形容詞、ほかの副詞、あるいは文全体を修飾します。「どのように」「いつ」「どこで」「どの程度」物事が起きたのかという情報を付け足す役割を持っています。

多くの場合、これらは細かい説明を付け加えているだけであり、中心的な意味を持つことはありません。

たとえば、次の文を見てみましょう。

He is walking furiously.

この文では、副詞 “furiously” が動詞の “is walking” を修飾し、彼が「どのように」歩いているかという方法を説明しています。メインの動作はあくまで「歩いている」ことであり、副詞は動作の細かい様子を付け足しているに過ぎません。

こうした副詞は、文をより具体的にはしてくれますが、やはり文の中心ではありません。試しに “furiously” を取り除いてみても、次のようにメインの構造はしっかりと残ります。

He is walking.

副詞 “furiously” は詳細を肉付けしているだけで、文の核となる意味は “He is walking” です。もし書き手が「彼の怒りの感情」そのものを一番伝えたかったのであれば、“He is angry.” と書いたほうがストレートに伝わります。

単に描写を付け足しているだけの副詞であれば、いったんは無視してしまっても問題ありません。特に、見慣れない副詞が出てきたときにはこのアプローチが非常に有効です。

ただし、副詞の中には「絶対に注意深く読まなければならないもの」も存在します。以下は文全体の意味を完全に変えてしまうような、特に重要な副詞のリストです。

省略してはいけない「描写の副詞」

副詞の中には、見た目は小さくても、文の意味に大きな影響を与えてしまうものがあります。代表的なものとして次のような副詞が挙げられます。

  • hardly
  • barely
  • rarely
  • completely
  • always

特に “hardly” や “barely”、 “rarely” といった副詞は、文の意味を「否定」へと大きく変えてしまうため注意が必要です。これらを見落とすと、文の意味を真逆に受け取ってしまう危険があります。

She rarely eats breakfast.
(彼女はめったに朝食を食べない。)

もしここから “rarely” を取り除いてしまうと、“She eats breakfast.”(彼女は朝食を食べる)という文になってしまいます。これでは「普段から朝食を食べる」という意味になりますが、元の文が伝えているのは「ほぼ食べない」という事実です。“barely” や “hardly” も同様に、後ろに続く動詞や発言の意味を強く制限する(=否定に近づける)働きがあります。

同じことは、 “completely” や “always” にも言えます。

The theory is completely wrong.
(その理論は完全に間違っている。)

ここから “completely” を取ると、“The theory is wrong.”(その理論は間違っている)になります。これでも否定的な判断は伝わりますが、元の文に比べるとニュアンスが弱くなります。元の文は、その理論が「何から何まで、100%間違っている」という絶対的なニュアンスを含んでいます。

The theory is wrong.

このシンプルな文では、その理論が「すべて間違っている」のか、それとも「一部だけが間違っている」のかまでは分かりません。

接続副詞(Conjunctive Adverbs)

接続副詞は、いわゆる「ディスコースマーカー(つなぎ言葉)」としてよく使われ、前の文と後ろの文の関係性をはっきりさせる役割を持っています。代表的な接続副詞には、次のようなものがあります。

  • However
  • Nevertheless
  • Therefore
  • Consequently
  • Moreover

接続副詞を扱う上で、文法的にとても重要なポイントがあります。それは、接続副詞は「接続詞」とは異なり、単体で2つの独立した文(節)を直接つなぐことはできないという点です。

たとえば、等位接続詞の “and” であれば、次のように2つの独立した文を1つにつなぐことができます。

I have a dog, and it always barks.

この文では、“I have a dog” と “it always barks” という2つの独立した文が、接続詞の “and” によってきれいに結ばれています。

しかし、接続副詞に同じことはできません。これらはあくまで「副詞」であり「接続詞」ではないため、カンマ( , )だけで2つの文を文法的に接着することはできないのです。

次の例文は、ネイティブスピーカーも含め、多くの英語学習者がよくやってしまう代表的なミス(誤文)です。このようなカンマだけで繋いでしまう文法ミスは Comma splice と呼ばれています。

× I like cats, however I don’t like dogs.

この文が間違っているのは “however” を、まるで接続詞の “but” であるかのように使ってしまっているからです。カンマと接続副詞だけの組み合わせでは2つの独立した文を繋げることはできません。

前置詞(Preposition)

名詞、動詞、形容詞、副詞とは異なり、前置詞は「機能語」に分類されます。主に文法的な役割を果たすための言葉であり、単体でははっきりとした意味を持ちません。代表的な前置詞には次のようなものがあります。

  • in
  • on
  • at
  • above
  • despite
  • with
  • through
  • beyond

たとえば、何の文脈もなく突然 “beyond” とだけ言われても、具体的に何を意味しているのか分かりません。前置詞は他の単語やフレーズと結びつくことで初めて、明確な関係性を表すことができます。

前置詞の後ろには必ず「名詞」か「動名詞」が来る

前置詞を扱う上でもう一つ重要なルールは、後ろに続く単語が必ず次のいずれかでなければならないという点です。

  • 名詞(または名詞句)
  • 動名詞(または動名詞句)

動名詞とは、動詞の原形に “-ing” をつけた名詞の一種です。動名詞は動詞としては機能しなくなり、あくまで名詞と同じように働くようになります。

もし前置詞の後ろに名詞や動名詞以外のものを置いてしまうと、その文は文法的に間違ったものになります。

例文を見てみましょう。

× I look forward to see you.

この文の “to” は、 “look forward to 〜”(〜を楽しみに待つ)という決まった表現の一部であり前置詞です。そのため、後ろには名詞か動名詞が必要ですが、 “see” は動詞の原形です。前置詞の後ろに動詞の原形を直接置くことはできないため、この文は誤りとなります。

正しく直すと、次のようになります。

I look forward to seeing you.

ここでは “seeing” という動名詞が使われています。もともとは動詞の “see” ですが、前置詞 “to” の後ろで名詞として機能しているため、文法的に正しい文になります。

もう一つ、よくあるミスの例を見てみましょう。

× She is used to live in a cold climate.

この文も間違いです。“be used to 〜”(〜に慣れている)の “to” も前置詞だからです。そのため、動詞の原形である “live” を直接続けることはできません。正しい文は次の通りです。

She is used to living in a cold climate.

この文では、“living in a cold climate” が動名詞句として、前置詞 “to” の後ろで名詞の役割を果たしています。

英語の “to” には、今回のような「前置詞の to」と、動詞の原形を後ろに取る「to不定詞の to」の2種類があり注意が必要です。この文法の違いについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ次の記事も参考にしてみてください。

接続詞(Conjunctions)

接続詞は、単語、フレーズ、節、あるいは文どうしを結びつける役割を持つ品詞です。この記事では、特に重要な2つのタイプに焦点を当てます。

種類働き接続詞の例使い方例文
等位接続詞いわゆるFANBOYS接続詞。文法的に対等な語・句・独立節をつなぐ。for, and, nor, but, or, yet, so2つの独立節を、コンマ+接続詞でつなぐときに使うI had to finish my homework, so I stayed up late.
従位接続詞FANOBOYS以外の接続詞。従属節を独立節につなぐbecause, although, if, when, while, since, unless独立節と従属節を繋ぐときに使う。Although I was tired, I kept studying.

一つは等位接続詞です。頭文字をとった「FANBOYS(for, and, nor, but, or, yet, so)」という呼び名でよく知られています。これらは2つの独立した文(節)を対等につなぐことができます。等位接続詞を使って2つの文をつなぐ場合、通常は接続詞の前にカンマを置きます。

I wanted to go outside, but it started to rain.

この文では、“I wanted to go outside” と “it started to rain” という、どちらも単体で成り立つ2つの文が、等位接続詞の “but” によって1つに結ばれています。

もう一つは、 “because” や “although”、“when”、“if” などの従属接続詞(従属連鎖詞)です。これらは等位接続詞とは働きが異なり、後ろに「従属節(単体では成り立たない不完全な文)」がきます。従属節はそれだけでは文として成立しないため、必ず主節(メインの文)とセットで使う必要があります。

代表的な従属接続詞である “because” を例に、どのように文同士をつなぐのか詳しく見てみましょう。

I went to bed early because I was tired.

この文は、次の2つのパーツに分解できます。

  • 主節(独立した文):“I went to bed early”
  • 従属節(おまけの文):“because I was tired”

メインである “I went to bed early” は、これ単体でも完全な文として成り立ちます。しかし、 “because I was tired” はどうでしょうか。もし誰かにこれだけを唐突に言われたら、聞き手は「それでどうしたの?」と続きの情報を待ってしまうはずです。

これが従属接続詞の重要なポイントです。 “because” は単に2つの対等な文をつなぐのではなく、 “I was tired” という文を「メインの行動の理由を説明するためのおまけの塊(従属節)」に変える働きをしています。

また、等位接続詞とは異なり、「メインの文 + 従属接続詞の塊」の順番で書く場合は、接続詞の前にカンマを置かないというルールも合わせて覚えておきましょう。

Hi, I completed a Master’s program at Purdue University, where I specialized in test design and assessment effectiveness. My academic focus was English-language standardized tests, including the TOEFL, IELTS, ACT, SAT, and GRE. I began writing these articles because, when I was preparing for the SAT and GRE myself, I found few resources that explained the tests in a systematic and practical way. My goal is to create materials in which solving questions naturally builds the background knowledge needed for the exams, helping learners manage both content and strategy more effectively.